パーセントの計算方法まとめ:何%・増減率・%pt
2026.09.28 更新 · 3分で読めます
AのB%、AはBの何%か、増減率を求める式を例とともにまとめました。10%増やしてから10%減らしても元に戻らない理由や、%と%pt(パーセントポイント)の使い分けもわかりやすく解説します。
パーセント計算ですぐに計算するパーセントは、割引率や金利、テストの正答率、売上の伸び率など、身近なところでよく使われます。ところが「何%か」を求める計算と「何%増えたか」を求める計算では割る基準が違うため、混乱しやすいものです。この記事では、よく使う4つのパーセント計算を式と例で整理し、間違えやすいポイントを確認します。
パーセント計算の基本の式
パーセント(%)は、全体を100としたときの割合です。何を求めるかによって式が変わります。
AのB% = A × B ÷ 100
AはBの何% = A ÷ B × 100
増減率 = (B − A) ÷ A × 100
B%増やす・減らす = A × (100 ± B) ÷ 100
- AのB%:200の15%は、200 × 15 ÷ 100 = 30です。
- AはBの何%:30が200の何%かは、30 ÷ 200 × 100 = 15%です。
- 増減率:1,200から1,500になると、(1,500 − 1,200) ÷ 1,200 × 100 = 25%の増加です。
- 増やす・減らす:1,000を8%増やすと1,080、3,980を15%減らすと3,383です。
増減率は「変化前の値」で割る
増減率でいちばん間違えやすいのは、何で割るかです。増減率は、いつも変化する前の値(A)を基準にします。そのため、差が同じでも向きによって割合が変わります。
| 変化 | 差 | 計算 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 1,200 → 1,500 | +300 | 300 ÷ 1,200 × 100 | 25%の増加 |
| 1,500 → 1,200 | −300 | 300 ÷ 1,500 × 100 | 20%の減少 |
25%増えた値を元に戻すのに必要な減少率は、25%ではなく20%ということになります。
10%増やして10%減らすと元に戻る?
戻りません。10,000を10%増やすと11,000になり、そこから10%減らすと11,000 × 0.9 = 9,900です。2回目の10%は、元の10,000ではなく、増えた後の11,000を基準に計算するためです。
値上げの後の値引きや、株価の上げ下げでも同じことが起こります。パーセントの変化を何回か続けて当てはめるときは、足し算ではなく順番に掛け算で計算します。これは二重割引の計算と同じ考え方です。
%と%pt(パーセントポイント)は別物
2つの値がどちらもパーセントのとき、その差は%pt(パーセントポイント、単に「ポイント」とも)で表します。金利が3%から5%に上がった場合、差は2%ptです。同じ変化を増減率で計算すると、(5 − 3) ÷ 3 × 100 = 66.67%の増加になります。
| 変化 | 差(%pt) | 増減率(%) |
|---|---|---|
| 3% → 5% | 2%pt | 66.67% |
| 2% → 20% | 18%pt | 900% |
総務省統計局の労働力調査でも、完全失業率の前月との差は「ポイント」の上昇・低下で示されています。「割合の差」なのか「変化前と比べた伸び率」なのかを区別すると、意味を正しく伝えられます。
計算するときの注意点
- 0では割り算ができません。「AはBの何%」でBが0のときや、増減率で変化前の値Aが0のときは計算できません。
- 割り切れない計算は四捨五入して見ます。1は3の33.333…%なので、小数第2位までで表すと33.33%です。四捨五入した値で計算し直すと、元の値とわずかにずれることがあります。
- 100%を超える割合も使えます。80,000の110%は88,000です。ただし、100%を超えて減らすとマイナスになるため、「減らす」は100%までが意味のある範囲です。
まとめ
- 「AのB%」は掛け算、「AはBの何%」は割り算で求めます。
- 増減率はいつも変化前の値で割ります。25%の増加を元に戻す減少率は20%です。
- 2つのパーセントの差は%pt、変化前と比べた変化は%で区別して表します。
2つの値を入れるだけで、4つのパーセント計算をすぐに確認できます。パーセント計算で実際に計算してみてください。割引後の価格を知りたいときは割引計算も便利です。